生活困窮者自立支援制度~制度が始まる前の話①~

ソーシャルワーカー




生活困窮者自立支援制度って聞いたことある?

こんにちは、みやちる(@Miyak_Okinawa)です。

早速ですが、皆さんは「生活困窮者自立支援制度」って聞いたことありますか?
日本の制度では比較的新しい法律なので、まだあまり馴染みのない制度かもしれません。福祉現場で働いている人でも、自分の専門分野じゃなければ、よく分からない人もいるかもしれないです。(私もほかの制度に詳しくないもんなぁ~)

あ、じゃあ、「生活保護制度」ってのは知ってますか??
これは、残念だけど、よく(悪い感じの)ニュースになっていたりしますね。(いつか「みやちるから見た生活保護制度」なんて記事でも作ってみよう。)

「生活困窮者自立支援制度」の立ち位置は、その「生活保護」のちょっと手前かなぁ?...生活保護を活用する前に、もう少しセーフティネットがあると良いよね~。生活保護に至る前に、サポートできることあるよね?? って、感じで作られた制度です。(ざっくり解説)

平成27年4月から、生活困窮者の支援制度が始まります。
生活全般にわたるお困りごとの相談窓口が全国に設置されます。

働きたくても働けない、住む所がないなど、まずは地域の相談窓口にご相談ください。
相談窓口では一人ひとりの状況に合わせた支援プランを作成し、専門の支援員が相談者に寄り添いながら、他の専門機関と連携して、解決に向けた支援を行います。
― 厚生労働省HPより引用

ぜひぜひお見知りおきを~

制度がスタートする前の「モデル事業」だった時

私は平成22年から「生活困窮者」の支援に関わっています。
なので、「生活困窮者自立支援制度」がスタートする前ですね。その当時は「内閣府」ってところが主体とした「パーソナル・サポート・サービス」ってのが始まりで、全国で5か所の地域がモデル地区として選ばれました。北海道釧路市、神奈川県横浜市、京都府、福岡県福岡市、そして沖縄。そこで私は新人ソーシャルワーカーとして採用されました。

こんな大事なモデル事業に、よく新人のペーペー小娘を採用したなあと、今でも思いますが、この縁があって私は今こうしてブログを書いていると思うと、ありがたいですね。しみじみ…。採用前の私は、とにかくとにかく・・・

みやちる

現場に出たいーーーー!!うぉりぁああぁぁーーー!!(ウズウズドキドキ)

しかし採用後はワクワクよりも、不安のほうが多く…ん?いや…不安しかない
そんな状態で先輩ソーシャルワーカー達の背中を必死に付いていきました。…おっと、話が逸れそうなので、当時のみやちるの気持ちについてはまた今度。制度の話に戻りましょうかね~。

 

ちなみに、「パーソナル・サポート・サービス」についての資料は、これが分かりやすいかな。https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kinkyukoyou/suisinteam/SNdai5/sankou1.pdf

すごく初期のころのデータです。
日本の制度や仕組みは、とても「縦割り」でした。今もか・・・。爆

例えば、「A制度」に当てはまらなければ、自分で「B制度」までたどり着かないといけない。役所で「A」と「B」が隣同士の窓口でも、また別の窓口では、同じ説明をしなくちゃいけない・・・。

「C障害」と「D問題」と「E疾患」…という複雑に絡み合った課題があっても、「C制度」と「D窓口」と「E医療機関」に、ひとりで相談しなければならない。どこから手を付けていいのか、自分だけでは分からない…。

例えで言うとそんな感じで、すごく「縦割り」が強かったんです。

そこで、力尽きて路頭に迷う人がたくさんいて、自殺やホームレスなどの社会問題が多くなっていた時期でした。

このデータには、当時の凝り固まった、血が通ってないようなそんな仕組みや現状を「どげんかせんといかん!」という当初の熱い想いやエネルギーがたくさん詰まっているので、私はとっても懐かしく、そして大切なデータだと思っています。(私のソーシャルワーカーとしての想いの土台は、ここで作られました。)

その当時のキーワード
寄り添い支援
伴走型支援
ワンストップサービス
支援のコーディネート

この事業は、全国でのモデル地区を5地区(第1次)→14地区(第2次)、さらに8地区(第3次)と全国で27自治体へと増え、途中、平成23年度3月11日の東日本大震災の影響で、被災による生活困窮者支援の重要性も高まり、平成24年度まで続きました。

政権交代や自然災害など、多くの出来事に影響を受けつつも、でも着実に「目の前の人の気持ちや状況に寄り添う」という支援は継続され、平成25年に「内閣府」から「厚生労働省」へ移り、名前も「生活困窮者自立促進支援モデル」に変わって新たな形で引き継がれたのち、平成27年から「生活困窮者自立支援制度」として全国のどの自治体でも提供されるサービスとしてスタートしたのでした。

 

続きは「~制度が始まる前の話~②」へ

私が長年関わり、見続け考え続けてきた「生活困窮者自立支援制度」の流れを記事にすることは、とても抵抗がありました。思い入れが強すぎて、簡単にまとめることが出来なさそうだな~っと思っているし(書いてる今でも)。なんだか難しそうだし・・・w

でも、この仕事を通して、たくさんの人の人生の局面に触れ(究極の状態のときに支援することがほとんど)、再度立ち上がっていこうとする中で笑顔や涙をたくさん見てきたからこそ、しっかりと私の人生の一部として書き記しておきたい!と思っています。

それに、みやちるという1人の新人ソーシャルワーカー(今でも心は初心のまま💛)が見てきた「現場の視点」を少しでも形にすることで、いつか誰かの役に立つかもしれない…ですよね?w

みやちる

役に立つなら嬉しさ倍増!

ってことで、次は
支援を通して見えてきたこと等について書きます。お楽しみに~